風俗のクソ客図鑑、最新版。

R18

彼女の話を聞いていたら、これはもう接客業全体の闇だった

僕は日頃、風俗で働く彼女から、客とのやり取りを聞くことがある。

今日はどんな人だったのか。
次も会うべき相手なのか。
NGにするほどだったのか。
どこまで我慢して、どこから切るべきか。

そんな会話を、一緒にする。

で、思う。
この世には、一定数いる。
“客”という立場を手に入れた瞬間、自分が王になったと勘違いする人たちが。

しかも面白いのは、こういう人たち、風俗だけに出るわけではない。
厚労省の事例集を見ても、長時間の詰問、店員への暴言、土下座要求、連絡先の強要、深夜までの謝罪要求、無許可撮影や待ち伏せまで並んでいて、「あ、これ接客業全体で発生してる現象なんだな」とよくわかる。東京都も、顧客と就業者は対等であり、著しい迷惑行為はしてはいけないと条例で定めている。もはや“変な客あるある”ではなく、社会問題である。

というわけで今回は、
彼女から聞いた話と、世の中のカスハラ事例を重ねながら、
風俗のクソ客図鑑・最新版をまとめてみたい。

笑って読んでもらっていい。
でも、もし少しでも心当たりがあるなら、途中でそっとスマホを伏せてほしい。

1. 40分乞食

短時間なのにフルコースを要求する者

まずは王道。
40分しか取ってないのに、120分の夢を見るタイプである。

このタイプは、時間感覚が独特だ。
いや、独特というより都合がいい。
「短い時間だからこそ、濃密に」みたいなことを言いながら、実際には“その料金でどこまで搾り取れるか”を考えている。

コンビニでおにぎり1個買って、
「この値段でフレンチの満足感を出してほしい」
と言っているようなものだ。

厚労省の事例でも、返金できない商品をめぐって2時間半詰問したり、無償修理を何日も執拗に要求したり、正当な範囲を超えて“もっと出せ”を続ける例が挙がっている。つまりこのタイプの本質は、風俗に限らず対価と要求のバランスが壊れていることにある。

本人だけは「自分は賢く立ち回っている」と思っているが、店や相手からすると、ただのコスパ信者を装った搾取家である。

2. 誠意見せろおじ

謝れば済むのに、謝るだけでは足りない世界の住人

次に危険なのが、
“誠意”という言葉を便利な武器にしている人だ。

この人たちは、何か気に入らないことがあると、やたら「誠意を見せろ」と言う。
そしてその“誠意”の定義は、毎回あとから増える。

一回謝る。
「いや、それじゃ伝わらない」
丁寧に説明する。
「言葉じゃなくて態度を見せろ」
さらに対応する。
「本当に反省してるならもっとできるだろ」

もはやRPGの裏ボスである。
条件が会話の途中で追加される。

厚労省の事例にも、土下座して謝らないと許さないと発言したケースや、翌日自宅まで来て謝罪するよう要求し、4日間深夜まで謝罪させたケースが載っている。ここまでくると、クレームではなく、相手を支配したい欲望でしかない。

風俗でもこの手の客は厄介だ。
“サービス”ではなく“服従”を買おうとするからである。

3. 連絡先ハンター

客として来たのに、途中から恋愛オーディションを始める者

これはかなり多い。
仕事中の相手に、個人的な好意の返礼まで求めるタイプだ。

「店を通さず連絡したい」
「個人で会えない?」
「本当は俺のこと気に入ってるでしょ?」
このへんを、初回から平気で投げてくる。

厚労省の事例には、従業員の手を触り、顔を近づけ、連絡先を繰り返し聞いたうえで、店舗ではなく従業員個人の携帯から電話するよう強要した例がある。訪問看護など別業種でも、体型や年齢をしつこく聞く、体を触る、時間外に会うことを求める、自宅をしつこく聞く、待ち伏せするといった事例が確認されている。つまりこれは“距離感が近い”のではなく、境界線を壊しに来ている行為である。

しかも本人はだいたい、
「俺だけは特別」
と思っている。

違う。
それ、たいていの店で嫌われるテンプレ行動である。

4. 肩書きモンスター

立場を言えばルールが変わると思っている者

「俺は社長だぞ」
「俺みたいな客、他にいないぞ」
「昔からこの業界知ってるから」

こういう人もいる。
肩書きや年齢や経験を見せれば、相手がひれ伏すと思っているタイプだ。

厚労省の宿泊業の事例でも、「俺は東京の不動産会社の社長だぞ」「お前なんかクビにしてやる」と大声で威圧し、名刺を破いて正座を要求したケースが掲載されている。つまり肩書きモンスターは実在する。都市伝説ではない。

ただ冷静に考えてほしい。
本当に余裕のある人は、たいていそんなこと言わない。

肩書きを出した瞬間に強くなった気がするのかもしれないが、相手から見えているのは、
“中身では勝てないので看板を振り回している人”
である。

5. 無限説教師

楽しみに来たはずなのに、なぜか道徳の授業を始める者

風俗に限らず、接客業には一定数いる。
サービスを受けに来たのに、なぜか相手の教育係になる人だ。

話し方がなってない。
気配りが足りない。
今の若い子は。
俺が教えてやる。
昔はな。

頼んでいないのに始まる。
そして長い。
だいたい長い。

厚労省の事例集には、同じ内容で長時間詰問する、何度も同じ要求を繰り返す、店内で騒ぎ続けるといったケースが複数ある。つまりこのタイプの問題は、内容よりもまず拘束時間と支配欲にある。

説教する側は「相手のため」と思っていることもあるが、受ける側からすると、
それはだいたい
“無料で始まる地獄の個別指導”
である。

6. 口コミ脅迫士

評価サイトを印籠のように使う者

最近増えたのがこれ。
“SNSに書くぞ”“口コミで潰すぞ”をチラつかせるタイプである。

これは現代的で、しかもかなり面倒だ。
なぜなら、暴力や怒鳴りより一見スマートに見えるから。
でもやっていることは、昔ながらの脅しと大差ない。

厚労省のマニュアルでも、「SNSにあげる、口コミで悪く評価する」などブランドイメージを下げるような脅しは、従業員を怖がらせる行為の例として挙げられている。ネット時代になって手段が変わっただけで、構造は同じだ。

このタイプは、自分を消費者ではなく裁判官だと思っている。
しかし実際には、たいてい
“気に入らないとレビュー欄で暴れる人”
として分類されるだけである。

7. 俺だけ特別理論の提唱者

ルールはあるが、自分は対象外だと思っている者

店のルール。
時間のルール。
予約のルール。
連絡のルール。
撮影のルール。

普通の人は、ある程度そこを理解する。
でもいる。
**“ルールは他人のためにあり、自分は例外”**と思っている人が。

厚労省の事例でも、返金できない商品への返金要求や、販売できない商品を売れと騒ぐケース、対応できない要求を何度も押し通そうとするケースが出ている。改善要求と、ルール破りを迫る要求は、まったく別物であると行政も整理している。

風俗でも、これをやる人は嫌われる。
当たり前である。
自分だけ特別扱いされたい人は多い。
でも、特別扱いされる人は、だいたいまずルールを守る

ここ、人生全般にも通じると思う。

クソ客の正体は、結局「客」という立場で他人を下に置きたい人である

ここまで書いてきて思うのは、クソ客の本質は一つだということだ。

それは、
金を払ったことを理由に、相手の人格まで買った気になること

でも東京都の条例では、顧客と就業者は対等の立場で相互に尊重されるべきだとされ、著しい迷惑行為は禁止されている。厚労省も、正当なクレームと不当・悪質な要求は別だと明確に整理している。つまり、金を払っていることは“何をしてもいい免罪符”にはならない。

たぶんクソ客は、自分では気づいていない。
自分は“厳しい客”であって、“迷惑な客”ではないと思っている。

だが、相手が怯える。
疲弊する。
その日一日を引きずる。
店側がNGを検討する。
この時点で、だいたい答えは出ている。

最後に

風俗の話に見えて、たぶんこれは人間関係の話だ

この話は、風俗だけの話ではない。
飲食でも、宿泊でも、小売でも、医療でも、介護でも、似たようなことは起きている。厚労省の事例集には業種横断で暴言、威圧、過剰要求、身体接触、待ち伏せ、無許可撮影まで整理されているし、国も事業主のカスハラ対策を義務化する方向で制度を進めている。

結局のところ、
人との距離感がわからない人、
相手を対等に見られない人、
“払ったんだから上”と思ってしまう人が、
いろんな場所で問題を起こす。

だからこれは、風俗のクソ客図鑑であると同時に、
人間関係の地雷図鑑でもある。

もしこの記事を読んで笑えたなら、それでいい。
でも、少しでも胸がチクッとしたなら、次に誰かからサービスを受けるとき、ほんの少しだけ思い出してほしい。

あなたは客かもしれない。
でも、王ではない。

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